一度は行きたい場所・エジプト編
4500年前のスケールを、この目で
外国人観光客数で世界29位(2024年)のエジプト。
2025年には約1,900万人が訪れ、11月には大エジプト博物館も全面開館。
なぜ多くの人が「一度はこの目で」と惹きつけられるのか。
建築の規模、副葬品のデザイン、教科書との再会——実際に行くための費用・季節・治安・準備までを、2026年時点の情報で整理。
Lifulo「やりたいことリスト」シリーズ第1回。
「一度でいいから、この目で確かめたい」—— そう思う場所が、あなたにもありますか。
エジプトは、そういう場所として選ばれ続けている国のひとつです。
2024年にエジプトを訪れた外国人観光客は 1,570万人 で、過去最高を記録しました。 国連世界観光機関(UN Tourism)のデータによる国別ランキングでは 29位。 フランス(約1億200万人)やスペイン(約9,400万人)と比べると、決して派手な数字ではありません。
それでも勢いは続いていて、2025年は 約1,900万人 と、前年から2割ほど増えたと発表されています。 2025年11月には、ツタンカーメンの「黄金のマスク」を含む副葬品を一か所に集めた 大エジプト博物館(GEM) も全面開館しました。
ランキング上位ではないのに、静かに、けれど確実に選ばれ続けている国。 この記事では、なぜ多くの人がエジプトに惹きつけられるのか、 そして実際に行くために知っておきたい費用・季節・準備・治安を、 2026年の最新情報とともに整理します。
1. なぜ人はエジプトに惹きつけられるのか
ピラミッドも、ツタンカーメンの黄金のマスクも、 写真や映像で何度も目にしてきたはずです。 それでも多くの人が現地へ向かうのは、 「あの大きさを、この目で確かめたい」という、 きわめて素朴で、人間的な欲求があるからではないでしょうか。
4500年前の建築の、想像を超える規模
- クフ王のピラミッド は、建造時 約146.6m、現在は約138.5m
- 底辺一辺 約230m。平均2.5トンほどの石材が 約230万個 使われていると推定されています
- 中世に英国の大聖堂に抜かれるまで、3,700年以上にわたって世界一高い人工建造物 だったとされます
これを、4500年前 の人々が造りました。 教科書やテレビの映像でどれだけ見ても、 実物の前に立った瞬間の「これを人間が積み上げたのか」という感覚は、 現地でこそ味わえるものなのかもしれません。
副葬品のデザインの、思わず息をのむ精緻さ
ツタンカーメンの黄金のマスク に代表される副葬品は、 3300年前の作品とは思えないデザインの完成度で知られています。
2025年11月に全面開館した 大エジプト博物館(GEM) では、 黄金のマスクを含むツタンカーメンの遺物 5,000点以上 が、はじめて一か所で公開されるようになりました。 黄金の玉座、儀式用の寝台、装飾品の数々—— 「これを3000年以上前の人間がデザインしたのか」という驚きが、 展示ケースごとに待っています。
教科書との "再会" という体験
学校の授業やテレビ、絵本や図鑑で、 幼いうちから名前だけは知っている文明 が、古代エジプトです。 ピラミッド、スフィンクス、ミイラ、ツタンカーメン——。 名前だけは知っている、けれど本物を見たことはない。 その 「教科書との再会」 そのものが、エジプト旅行の体験になります。
2. 見どころ 3 選
エジプトは広く、見どころは数え切れません。 そのなかでも、はじめて訪れる人がまず外さないのは次の3つです。
ギザの三大ピラミッド
カイロ郊外の砂漠に、 今も変わらない姿でそびえる クフ王・カフラー王・メンカウラー王のピラミッド。
| 建造 | 紀元前2600年ごろ(約4500年前) |
| 現在の高さ | クフ王 約138.5m(建造時は約146.6m) |
| すぐそば | ギザのスフィンクス |
写真で見飽きたはずなのに、 実物の前に立つと言葉を失う——そんな感想は、旅行記でもよく目にします。 「約4500年前の人間がこれを積み上げた」という重みは、現地に立ってこそ感じられるものかもしれません。
王家の谷(ルクソール)
カイロから南へ遠く離れた、ナイル川沿いの街 ルクソール の郊外。 新王国時代(紀元前1550〜1070年ごろ)の王たち(ツタンカーメン、ラムセス2世ら)の墓が、 岩山を掘り抜いて造られています。
- 王の墓の内部に入って、3000年以上前の壁画をすぐ目の前で見られる
- ツタンカーメンの黄金のマスクは、現在は大エジプト博物館(後述)に
「行くならピラミッドだけでなく、ルクソールまで足を延ばすべき」 という声もあります。
大エジプト博物館(GEM/ギザ)
2025年11月に全面開館した、単一文明を扱う博物館としては世界最大規模とされる博物館です。 黄金のマスクを含むツタンカーメンの遺物が、ここに一堂に会しています。
三大ピラミッドから約2kmと、車で数分の距離。 ピラミッドと博物館を1日で組み合わせて回れる立地です。 これから訪れる人には、ぜひ立ち寄ってほしい新スポットです。
3. 費用・季節・治安・準備
「行きたい」と思ったとき、 次に立ちはだかるのは現実的な壁です。ひとつずつ見ていきます。
費用の目安(2026年、日本発)
| 目安 | |
|---|---|
| ツアー(8日間・添乗員同行・エコノミークラス利用) | 約49〜77万円(大手旅行会社の2026年設定コースの例。出発地・出発日・クルーズ有無で幅あり) |
| 追加でかかる費用 | 燃油サーチャージや諸税が旅行代金とは別になっているコースもあります |
| 個人手配 | 航空券・ホテル・現地ガイドの選び方や時期によって大きく変わります |
| 直行便 | エジプト航空の成田〜カイロ便(2026年6月時点で週2便、約13時間)。ほかに中東などの都市を経由する乗り継ぎ便もあります |
はじめてなら、添乗員付きツアー を選ぶと安心感があります。 交通・治安・言語のハードルを、まとめて任せられるからです。 チップの習慣に慣れていない人にとっても、心強い選択肢です。
ベストシーズン
一般的には、暑さが厳しくない 10月〜4月 がベストシーズンとされ、 なかでも11月〜3月は過ごしやすい時期といわれています。 5〜9月は、特にルクソールやアスワンなど南部で暑さが厳しくなり、 遺跡を歩き回るには体力的にかなりきつく感じられるかもしれません。
冬のカイロは日中の最高気温が20℃前後と歩きやすい一方、 朝晩は冷え込むことがあるので、羽織るものがあると安心です。
治安
エジプトには、日本の外務省が危険情報を出しています。 2026年9月11日の改定時点では、大カイロ都市圏を含む多くの地域はレベル1(十分注意)です。 一方で、北シナイ県とリビア国境地帯はレベル3(渡航中止勧告)、 南シナイ県の大部分(アカバ湾沿岸のダハブ〜シャルム・エル・シェイクはレベル1)と、西部・南部の砂漠地帯の一部はレベル2(不要不急の渡航は止めてください)と、段階が分かれています。
主要な観光ルートを、ツアーや信頼できる現地ガイドとともに回る旅行者は少なくありません。 ただし外務省は、レベル1の地域でもテロの可能性は排除されないとして注意を呼びかけています。 渡航前に必ず外務省 海外安全ホームページ の最新情報を確認してください。
ビザ
日本のパスポート保有者は、電子ビザ(e-Visa)をオンラインで事前取得できます。 現地到着時のアライバルビザも運用されていますが、 e-Visa 事前取得のほうが空港での手間が少なく、安心です。
服装
イスラム教国です。宗教施設を訪れる際は、 肌の露出を控えた服装(女性は肩・膝が隠れる服、スカーフ)を用意します。 一般の観光地では厳格ではありませんが、 モスクに入るときにパッと羽織れる薄手のカーディガンやストールが1枚あると便利です。
4. 行った方の声を集めています
情報は調べれば出てきます。 でも「行った人の感覚」は、行った人の言葉からしか得られません。
Lifulo では、この記事に エジプトを実際に訪れた方の声 を、 少しずつ載せていきたいと考えています。
すでに行かれた方、これから行く人にお伝えしたいことがあれば、 ぜひ お問い合わせフォーム からお寄せください。
- 一番印象に残った瞬間
- 行く前に知っておきたかったこと
- おすすめの季節、持ち物、過ごし方
- 「行ってよかった」「もう一度行くとしたら」
匿名でのご投稿も歓迎します。 掲載可否のご希望も、フォーム内でお伝えください。
5. 「やりたいこと」を書き残すという選択
エジプトのような "遠くて、時間もお金もかかる" 場所は、 思い立った瞬間はエネルギーがあっても、 日常に戻るとまた後回しになりがちです。
- 仕事が落ち着いたら
- 子育てが一段落したら
- もう少し体力があるうちに
- パートナーと相談してから
そう思っているうちに、5年、10年と過ぎていきます。
書き残しておくと、忘れません。 書き残しておくと、 数年後に自分でふり返ったとき、 「あの時、私は本気で行きたいと思っていた」ことを思い出せます。
Lifulo の「やりたいこと」テーマには、 「一度は行ってみたい場所」という書くヒントが用意されています。
- なぜ行きたいのか
- いつまでに行きたいのか
- 誰と行きたいのか、あるいは一人で行きたいのか
- 行くために、今から準備できること は何か
たった数行でも書いておくと、 「いつか」が「予定」に変わります。
6. まとめ
エジプトは、ランキング上位の "派手な人気国" ではありません。 それでも、2024年には 1,570万人、2025年には 約1,900万人 が訪れ、 2025年11月には大エジプト博物館も全面開館しました。 今この瞬間も、多くの人がカイロやルクソールへ向かっています。
理由は、たぶんシンプルです。 4500年前の人間業とは思えない規模の建築と、 3000年以上前とは思えない精緻なデザインの副葬品が、 今もそこにあり、 あの大きさを、この目で確かめたい——という素朴な欲求に、 しっかりと応えてくれるからではないでしょうか。
行くか、行かないか。 何歳で、誰と、どんな季節に。 それを決めるのは、あなたです。
まずは、「行きたい」と書き残すところから始めてみてください。
関連する Lifulo の記事
About Lifulo
あなた自身の記録を、始めてみませんか?
家族に残したいこと、伝えたいこと。
書きたい時に書ける、更新もできる、新しいかたちのノート『Lifulo(ライフロ)』。
参考・データ出典
- 観光客数(2024年):EMB Business News「エジプト観光客、過去最高の1570万人に=24年」(2025年1月13日)
- 国別ランキング:GLOBAL NOTE「世界の外国人旅行客数 国別ランキング・推移(国連)」
- 観光客数(2025年):Ecofin Agency「Egypt Tourist Arrivals Jump 21% in 2025 to 19 Million」(2026年1月6日)
- 大エジプト博物館:時事ドットコム「大エジプト博物館オープン 世界最大規模、日本が支援」
- ピラミッドの規模:Wikipedia「ギザの大ピラミッド」「Great Pyramid of Giza」
- ツアー料金:阪急交通社「「エジプト 8日間」に関する海外ツアー」「感動のエジプト ナイル川クルーズ 8日間(E167J)」
- 直行便:AIRLINE web「週2便のレア直行便!エジプト航空の787で飛ぶ快適なカイロ」(2026年6月9日)
- 気候・ベストシーズン:グローバル ユース ビューロー「エジプト トラベルインフォメーション」
- 危険レベル:外務省「海外安全ホームページ(エジプトの危険情報)」