終活、みんな何から始めてる?
実データで見る"最初の一歩"と続かない理由【2026年最新】
終活を始めたいけど、何からやればいい?家族との会話、エンディングノート、生前整理…実データで見る"最初の一歩"7つと、続かない理由・続ける工夫を50代・60代のリアル視点で解説します。
「なんとなく、気にはなっている」 「親の看取りが視界に入って、"自分もいずれ" と思うようになった」 「でも、"終活" って——何から始めればいいの?」
——書店の終活コーナーには本が並び、Web には「終活やることリスト」があふれています。 けれど、実際にみんなが最初にやっていること は、意外と知られていません。
この記事では、2024〜2025年の複数の調査データから、 "みんなが最初に始めていること" と、"なぜ続かないのか" を整理します。
そもそも「終活」って、いつから始める?
はっきりした "正解" はありません。ただし、統計的にはこんな傾向があります。
| 40代 | 「まだ早い」と考える人が7割以上 |
| 50代 | 「気になり始めた」層が急増、実行率は10%程度 |
| 60代 | 半数以上が「何かしら始めた」と回答 |
| 70代〜 | 8割以上が「終活を意識」、実行率も上昇 |
きっかけ の圧倒的1位は「親の看取り・死別」。 次いで「自分の体調変化」「配偶者との会話」「テレビ・雑誌」と続きます。
つまり多くの人にとって、終活は "誰かの死" を経験してから始まる ものです。
みんな最初に何を始めた?【実データ7つ】
複数の終活調査を統合すると、以下の順位が浮かびます。
| 順位 | 最初にやったこと | 割合の目安 |
|---|---|---|
| 1位 | 家族と口頭で話した | 40〜50% |
| 2位 | エンディングノートを買った | 25〜35% |
| 3位 | 生前整理・断捨離を始めた | 20〜30% |
| 4位 | 本や雑誌で情報収集 | 15〜25% |
| 5位 | 遺言書・相続の勉強 | 10〜15% |
| 6位 | 葬儀・お墓の下調べ | 10〜15% |
| 7位 | セミナー・講座に参加 | 5〜10% |
注目ポイント:
- "会話" から始まる人が最多(お金や物より、まず話す)
- 「エンディングノートを買う」派も約3割
- 「勉強する」より「動く」派が多い
- セミナー参加は意外と少ない(一歩踏み出しにくい)
世代別:情報を集める "主戦場"
年代によって、情報の入り口が大きく違います。
| 主な情報源 | 特徴 | |
|---|---|---|
| 70代〜 | 終活雑誌・書店・地域セミナー・新聞広告 | 紙媒体と対面がメイン |
| 60代 | 書店 + Web検索 + 家族・友人の話 | 紙とデジタルのハイブリッド |
| 50代 | Web検索・YouTube・SNS | デジタル主流、SNSで同世代の体験に触れる |
| 40代 | Web検索・note・Instagram・書店 | 短時間で "答え" を探す |
50代女性に多い傾向:
- 「親の看取り」がきっかけで Web 検索を始める
- 「終活 何から」「エンディングノート 書き方」の検索ボリュームが大きい
- Instagram で同世代の体験記や、ミニマリスト系アカウントに触れる
- YouTube の「実家じまい」「生前整理」動画が入り口になることも
エンディングノート、実は "書けてない"
第2位の「エンディングノートを買った」層。実は大きな落とし穴があります。
| 所有率(日本全体) | 約13% |
| 最後まで書き終えた率(購入者のうち) | 30%以下 |
| 「1年以上放置」している率 | 過半数 |
| 挫折理由の1位 | 「暗くて筆が進まない」 |
つまり 買った時点で満足して終わる ケースが非常に多い
これは、終活の始め方を考える上で 最大の落とし穴 です。 "始めた気" にはなるけれど、実質は前に進んでいない。
補足 エンディングノートについては、前向きに書き始める新しい方法 で詳しく扱っています
なぜ、続かないのか?
エンディングノートに限らず、終活全般が挫折しやすい理由は3つあります。
理由1:"死" を直視するのが辛い
多くのエンディングノートは、以下の項目から始まります:
- 私の基本情報(本籍地、健康保険証番号)
- 病気になったとき、延命治療を希望しますか?
- 葬儀の希望は?
いきなり "死に近い項目" から書かせるため、心理的な負担が大きい。 「元気なのに、こんなこと書く必要ある?」と手が止まります。
理由2:一度に全部書こうとする
「せっかく買ったのだから、全部埋めなきゃ」という思い込み。 数十ページの項目全てを埋めるのは、実は 数時間〜数日 かかる作業です。
平日忙しい人が休日にまとまった時間を確保して "一気に" 書くのは、非現実的。
理由3:更新する仕組みがない
一度書いても、状況は必ず変わります:
- 銀行口座を作り直した
- 保険を見直した
- 引っ越しした
- 家族構成が変わった
紙のノート は書き直すたびに、消しゴム・修正液・書き直しが必要。 更新のハードルが高くて、いずれ 書いた瞬間の "過去情報" になっていきます。
続けるための3つの工夫
「始めた」で終わらせず、"生きた記録" として続けるためには、以下の工夫が有効です。
工夫1:"やりたいこと" から書く
- 死や葬儀の項目より先に、「行きたい場所」「会いたい人」「食べたいもの」 を書く
- 前向きな内容から始めると、筆が進む
- 「これを実現するために、どう準備するか」と、自然に生前準備の話題に入れる
工夫2:"一気に書かない" と決める
- 週に1テーマ、1ページだけ
- 気が向いた時に、気が向いた項目だけ
- 「全部書くのが目的ではなく、書き溜めていくのが目的」と捉える
工夫3:更新できる仕組みを持つ
- 紙ではなく、デジタル記録 を選ぶ
- スマホから気軽にメモできる
- 何度でも書き直せる、追記できる
- 家族と "更新版" を共有できる
結局、"最初の一歩" は何がいいのか?
Lifulo が提案したい "最初の一歩" は、以下の順番です。
- 家族と口頭で話す(一番大切、まず1回でOK)
- やりたいこと・好きなものを書き出す(前向きテーマから)
- 情報を集めて、選択肢を知る(葬儀の生前予約 や お墓の種類 の相場感)
- 必要になった時に "動ける準備" をする(連絡先、契約情報、デジタル遺品対策 の一覧化)
書店で買ったエンディングノートから始める より、 話す + 書き出す + 知る の3点から入る方が、続きます。
Lifulo からの視点:終活は "続く仕組み" が9割
「終活」は、一度やれば終わる作業ではありません。 数十年かけて 書き溜めていく もの。
だからこそ、
- 気軽に、
- 前向きなことから、
- 何度でも書き直せて、
- 家族に伝わる、
そういう仕組みが必要です。
Lifulo(ライフロ)が大切にしているのは:
- 書ける入り口を、明るくする("死" ではなく "人生" から書く)
- 書き溜められる仕組み(1テーマずつ、スマホから)
- 家族に伝わる仕組み(本人がいなくなった後も、そこにいてあげられる場所)
書店の「エンディングノート」から、 デジタルの「ライフログ」へ——終活の始め方は、静かに変わり始めています。
まとめ
- 終活の "最初の一歩" は 家族と話す が最多(40〜50%)
- エンディングノートを買う 派も多いが、書き終えた人は3割以下
- 続かない理由は「暗い項目から書かせる」「一気に書こうとする」「更新できない」
- 続けるには やりたいことから書く/週1ペース/デジタル記録 の3点
- 終活は "始める" より "続ける" 仕組みが9割
親の看取りが視界に入って、「自分の準備も」と思ったあなたへ。 まずは家族と一言、話すことから始めてみてください。 そして書きたくなったら、明るい話題 から書き始めてください。
——
参考・データ出典
- 鎌倉新書「終活に関する調査」(2024〜2025年)
- 楽天インサイト「終活に関する意識調査」(2023〜2024年)
- ソニー生命「終活と親孝行に関する意識調査」(2024年)
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