終活、みんな何から始めてる?|実データで見る"最初の一歩"と続かない理由【2026年最新】
生前準備

終活、みんな何から始めてる?

2026-08-25読了目安 約6分

「なんとなく、気にはなっている」 「親の看取りが視界に入って、"自分もいずれ" と思うようになった」 「でも、"終活" って——何から始めればいいの?」

——書店の終活コーナーには本が並び、Web には「終活やることリスト」があふれています。 けれど、実際にみんなが最初にやっていること は、意外と知られていません。

この記事では、2024〜2025年の複数の調査データから、 "みんなが最初に始めていること" と、"なぜ続かないのか" を整理します。

そもそも「終活」って、いつから始める?

はっきりした "正解" はありません。ただし、統計的にはこんな傾向があります。

40代「まだ早い」と考える人が7割以上
50代「気になり始めた」層が急増、実行率は10%程度
60代半数以上が「何かしら始めた」と回答
70代〜8割以上が「終活を意識」、実行率も上昇

きっかけ の圧倒的1位は「親の看取り・死別」。 次いで「自分の体調変化」「配偶者との会話」「テレビ・雑誌」と続きます。

つまり多くの人にとって、終活は "誰かの死" を経験してから始まる ものです。

みんな最初に何を始めた?【実データ7つ】

複数の終活調査を統合すると、以下の順位が浮かびます。

順位最初にやったこと割合の目安
1位家族と口頭で話した40〜50%
2位エンディングノートを買った25〜35%
3位生前整理・断捨離を始めた20〜30%
4位本や雑誌で情報収集15〜25%
5位遺言書・相続の勉強10〜15%
6位葬儀・お墓の下調べ10〜15%
7位セミナー・講座に参加5〜10%

注目ポイント

  • "会話" から始まる人が最多(お金や物より、まず話す)
  • 「エンディングノートを買う」派も約3割
  • 「勉強する」より「動く」派が多い
  • セミナー参加は意外と少ない(一歩踏み出しにくい)

世代別:情報を集める "主戦場"

年代によって、情報の入り口が大きく違います。

主な情報源特徴
70代〜終活雑誌・書店・地域セミナー・新聞広告紙媒体と対面がメイン
60代書店 + Web検索 + 家族・友人の話紙とデジタルのハイブリッド
50代Web検索・YouTube・SNSデジタル主流、SNSで同世代の体験に触れる
40代Web検索・note・Instagram・書店短時間で "答え" を探す

50代女性に多い傾向

  • 「親の看取り」がきっかけで Web 検索を始める
  • 「終活 何から」「エンディングノート 書き方」の検索ボリュームが大きい
  • Instagram で同世代の体験記や、ミニマリスト系アカウントに触れる
  • YouTube の「実家じまい」「生前整理」動画が入り口になることも

エンディングノート、実は "書けてない"

第2位の「エンディングノートを買った」層。実は大きな落とし穴があります。

所有率(日本全体)約13%
最後まで書き終えた率(購入者のうち)30%以下
「1年以上放置」している率過半数
挫折理由の1位暗くて筆が進まない

つまり 買った時点で満足して終わる ケースが非常に多い

これは、終活の始め方を考える上で 最大の落とし穴 です。 "始めた気" にはなるけれど、実質は前に進んでいない。

補足 エンディングノートについては、前向きに書き始める新しい方法 で詳しく扱っています

なぜ、続かないのか?

エンディングノートに限らず、終活全般が挫折しやすい理由は3つあります。

理由1:"死" を直視するのが辛い

多くのエンディングノートは、以下の項目から始まります:

  • 私の基本情報(本籍地、健康保険証番号)
  • 病気になったとき、延命治療を希望しますか?
  • 葬儀の希望は?

いきなり "死に近い項目" から書かせるため、心理的な負担が大きい。 「元気なのに、こんなこと書く必要ある?」と手が止まります。

理由2:一度に全部書こうとする

「せっかく買ったのだから、全部埋めなきゃ」という思い込み。 数十ページの項目全てを埋めるのは、実は 数時間〜数日 かかる作業です。

平日忙しい人が休日にまとまった時間を確保して "一気に" 書くのは、非現実的。

理由3:更新する仕組みがない

一度書いても、状況は必ず変わります:

  • 銀行口座を作り直した
  • 保険を見直した
  • 引っ越しした
  • 家族構成が変わった

紙のノート は書き直すたびに、消しゴム・修正液・書き直しが必要。 更新のハードルが高くて、いずれ 書いた瞬間の "過去情報" になっていきます。

続けるための3つの工夫

「始めた」で終わらせず、"生きた記録" として続けるためには、以下の工夫が有効です。

工夫1:"やりたいこと" から書く

  • 死や葬儀の項目より先に、「行きたい場所」「会いたい人」「食べたいもの」 を書く
  • 前向きな内容から始めると、筆が進む
  • 「これを実現するために、どう準備するか」と、自然に生前準備の話題に入れる

工夫2:"一気に書かない" と決める

  • 週に1テーマ、1ページだけ
  • 気が向いた時に、気が向いた項目だけ
  • 「全部書くのが目的ではなく、書き溜めていくのが目的」と捉える

工夫3:更新できる仕組みを持つ

  • 紙ではなく、デジタル記録 を選ぶ
  • スマホから気軽にメモできる
  • 何度でも書き直せる、追記できる
  • 家族と "更新版" を共有できる

結局、"最初の一歩" は何がいいのか?

Lifulo が提案したい "最初の一歩" は、以下の順番です。

  1. 家族と口頭で話す(一番大切、まず1回でOK)
  2. やりたいこと・好きなものを書き出す(前向きテーマから)
  3. 情報を集めて、選択肢を知る葬儀の生前予約お墓の種類 の相場感)
  4. 必要になった時に "動ける準備" をする(連絡先、契約情報、デジタル遺品対策 の一覧化)

書店で買ったエンディングノートから始める より、 話す + 書き出す + 知る の3点から入る方が、続きます。

Lifulo からの視点:終活は "続く仕組み" が9割

「終活」は、一度やれば終わる作業ではありません。 数十年かけて 書き溜めていく もの。

だからこそ、

  • 気軽に、
  • 前向きなことから、
  • 何度でも書き直せて、
  • 家族に伝わる、

そういう仕組みが必要です。

Lifulo(ライフロ)が大切にしているのは:

  1. 書ける入り口を、明るくする("死" ではなく "人生" から書く)
  2. 書き溜められる仕組み(1テーマずつ、スマホから)
  3. 家族に伝わる仕組み(本人がいなくなった後も、そこにいてあげられる場所)

書店の「エンディングノート」から、 デジタルの「ライフログ」へ——終活の始め方は、静かに変わり始めています。

まとめ

  • 終活の "最初の一歩" は 家族と話す が最多(40〜50%)
  • エンディングノートを買う 派も多いが、書き終えた人は3割以下
  • 続かない理由は「暗い項目から書かせる」「一気に書こうとする」「更新できない」
  • 続けるには やりたいことから書く/週1ペース/デジタル記録 の3点
  • 終活は "始める" より "続ける" 仕組みが9割

親の看取りが視界に入って、「自分の準備も」と思ったあなたへ。 まずは家族と一言、話すことから始めてみてください。 そして書きたくなったら、明るい話題 から書き始めてください。

——

参考・データ出典

  • 鎌倉新書「終活に関する調査」(2024〜2025年)
  • 楽天インサイト「終活に関する意識調査」(2023〜2024年)
  • ソニー生命「終活と親孝行に関する意識調査」(2024年)

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