樹木葬の費用・種類・注意点
里山型・公園型・庭園型の違いを完全解説
樹木葬の3種類(里山型/公園型/庭園型)の特徴と費用相場、選び方、後悔しないための注意点を徹底解説。
2026年の調査データ、契約前にチェックすべき10項目まで。
「樹木葬にしたい」と思ったとき、次にぶつかる壁があります。 それは、樹木葬にも種類があって、費用も特徴も大きく違う ということです。
一言で「樹木葬」と言っても、 里山の中に眠るタイプ、都会の霊園の一区画に眠るタイプ、庭園のように手入れされた場所に眠るタイプ—— 選び方を間違えると「思ってたのと違う」と後悔する可能性があります。
この記事では、樹木葬の 3つの主要タイプ と、 費用相場、選び方、契約前に必ずチェックすべき注意点 を、 2026年最新のデータをもとに解説します。
(お墓の選択肢を横並びで比較したい方は、 先に 10種類のお墓を徹底比較する記事 を読むと全体像が掴めます。)
そもそも樹木葬とは?
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や花を墓標として、遺骨を埋葬する方法 です。 「先祖代々の墓を守る」プレッシャーから解放されたい、 自然に還りたい、継承者を心配したくない—— そんな願いに応える供養として、近年は購入されたお墓の約半数(47.4%)を占めるまでになりました。
全国平均費用は約71.7万円 (一般墓の平均152.0万円の半分以下、2026年調査)。 永代供養が付帯していることが多く、 継承者が不要で、管理費もかからないか少額の場合が多いとされます。
樹木葬の3種類
樹木葬は、立地と環境 によって大きく3タイプに分かれます。
各タイプの平均購入価格は、鎌倉新書「第2回 樹木葬の消費者全国実態調査(2025年)」の数値です。 タイプによる平均額の差は数万円程度で、費用は立地よりも 埋葬方法(合祀か個別か)によって大きく変わる傾向があります(後述)。
タイプ1:里山型
| 立地 | 山林、里山、自然が広がる場所 |
| 平均購入価格 | 約61.4万円 |
| 環境 | 自然のまま、木々に囲まれる |
| アクセス | 山間部が多く、車が必要な場合も |
| こんな人向け | 徹底的に自然に還りたい、費用も重視したい |
特徴: 山林や里山を活用したタイプ。郊外に多く、比較的低価格の傾向があるとされます。 自然そのものの中に眠るため、「地球に還る」実感を得やすいタイプです。
メリット 費用を抑えやすい、自然回帰の実感、静かな環境
デメリット アクセスが悪い、高齢になると墓参りが困難、天候の影響を受ける
注意 「見学は良かったのに、実際に参りに行くと大変」というギャップに注意
タイプ2:公園型
| 立地 | 公園のように整備された霊園、都市近郊 |
| 平均購入価格 | 約64.2万円 |
| 環境 | 芝生や樹木で整備、明るく開放的 |
| アクセス | 都市部・住宅地に近く、駅からバスも多い |
| こんな人向け | 定期的に参りたい、家族もアクセスしやすく |
特徴: 広い敷地に樹木や芝生を配置し、公園のような雰囲気で整備されたタイプ。 都心近郊に多く、家族が参りやすい立地が魅力。
メリット アクセス良好、明るい雰囲気、家族の負担少ない
デメリット 里山型よりやや高めの傾向、一定期間後に合祀される契約もある
注意 「個別プレートは13回忌まで」など期間指定の契約もあれば、合祀されないタイプもある(2025年調査では樹木葬購入者の40.0%が「合祀されない」タイプ)
タイプ3:庭園型(ガーデニング型)
| 立地 | 都市部の小規模霊園、寺院の一角 |
| 平均購入価格 | 約68.9万円(3タイプで最も高い) |
| 環境 | シンボルツリー + 花木、手入れの行き届いた庭園 |
| アクセス | 都心・駅近が多く、最もアクセス良好 |
| こんな人向け | 都会に住む、頻繁に参りたい、美しい環境を重視 |
特徴: 限られたスペースを庭園のように美しく整備したタイプ。 シンボルとなる大きな樹木の周りに、花木が配置されています。 「ガーデニング型」とも呼ばれます。
メリット 交通アクセス最良、美しい景観、季節ごとに花が楽しめる
デメリット 費用は比較的高めの傾向、区画が小さめ、里山型のような "自然感" は薄い
注意 庭園の維持管理費が別途かかる場合あり、契約前に確認
埋葬方法による費用の違い
上記のタイプに加えて、遺骨を "どう埋葬するか" でも費用が変わります。
| 合祀型 | 5〜30万円 — 他の方の遺骨とまとめて埋葬 |
| 集合型 | 10〜60万円 — 区画ごとに納骨 |
| 個別型 | 20〜150万円 — 1霊ごとに樹木と区画を持つ |
注意 合祀すると遺骨は分離できません。家族の合意を必ず取ってから選択を。
樹木葬のメリット
| 継承者不要 | 永代供養付きが多い、次世代に負担を残さない |
| 費用が安い | 平均で一般墓の半分以下、合祀型ならさらに抑えられる |
| 自然に還る | 樹木や花に囲まれた場所で眠れる |
| 明るい雰囲気 | 従来の墓地の "重い" 印象がない |
| 宗教不問 | 宗教・宗派を問わない霊園が多いとされる |
樹木葬のデメリット・注意点
| 埋葬人数の制限 | 一般墓のように "代々" 使えない、家族区画でも上限あり |
| 遺骨は取り出せない | 一度埋葬すると、原則として戻せない |
| 合祀後の分離不可 | 合祀期に入ると個別の遺骨を特定できない |
| アクセス問題(里山型) | 高齢になると墓参りが困難 |
| 親族の反対の可能性 | 「ちゃんとした墓に入れるべき」との衝突リスク |
契約前にチェックすべき10項目
樹木葬は「安いから」「自然だから」だけで選ぶと、後悔する可能性があります。 以下の10項目を、必ず契約前に確認 してください。
-
費用の全体像
- 初期費用(永代使用料、埋葬料、銘板料)
- 管理費の有無、年額、期間
- 追加費用(法要、戒名、リフォーム)
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埋葬方式
- 個別 or 合祀 or 段階的(一定期間後に合祀)
- 合祀のタイミング(13回忌?33回忌?)
- 骨壺のまま or 粉骨後の埋葬
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区画の実物
- 実際の区画サイズ、隣との距離
- 銘板の様式、刻字の内容
- シンボルツリーとの位置関係
-
アクセスと参拝設備
- 最寄駅、バスの本数
- 駐車場の有無と台数
- 高齢になっても行けそうか
- 参拝所、休憩所、水場、トイレ
-
管理体制
- 運営主体(寺院、霊園、民間)
- スタッフ常駐か
- 樹木の手入れ頻度
-
合祀墓の位置
- 一定期間後に移される合祀墓を実際に見る
- 「あそこに移されるのか」と納得できるか
-
宗教・宗派の縛り
- 無宗教か、特定宗派か
- 戒名は必要か
-
見学時の印象
- 天候違い(晴れ / 雨)で見ておく
- 早朝 / 昼 / 夕方 の雰囲気
- 季節が変わるとどうなるか
-
契約内容の書面確認
- 契約期間、更新可否
- 途中解約時の返金規定
- 経営破綻時の保全策
-
家族の意向確認
- 誰が参りに来るか
- 「私はここでいい」を家族に伝えたか
- 反対する親族はいないか
できれば 3か所ほど見学して、比較してから決める と安心です。
Lifulo からの視点:「私の意志」を家族に伝える
樹木葬は、本人の "自然に還りたい" という強い意志 から選ばれることが多い供養方法です。
けれど、家族がその意志を知らないまま亡くなると、 「なぜ普通のお墓じゃないの?」 「私たちが選んでいいのか、迷ってしまう」 と、残された人が困惑するケースがあります。
だからこそ、Lifulo が大切だと考えるのは、 「私はここがいい」を、生前に家族に伝えておくこと。
具体的な霊園まで決めていなくても、
- 「樹木葬にしたい」という希望
- 「里山型・公園型・庭園型のどのタイプが好きか」
- 「なぜそれを選ぶのか」
を書き残しておくだけで、家族は迷わずあなたの意志を尊重できます。
まとめ
- 樹木葬には 里山型・公園型・庭園型 の3種類
- 費用は 5〜150万円 と幅広く、平均は約71.7万円(合祀か個別かで大きく変わる)
- 一度合祀すると遺骨は戻せない ため、慎重に選ぶ
- 契約前に 複数の施設 を見学し、10項目をチェック
- 何より、本人が「ここがいい」と選び、家族に伝えておくこと が最も大切
より広い視点でお墓の選択肢を比較したい方は、 10種類のお墓を徹底比較する記事 もあわせて参考にしてください。
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参考・データ出典
- 平均購入価格・樹木葬の購入割合:鎌倉新書「【第17回】お墓の消費者全国実態調査(2026年)」
- タイプ別の平均価格・合祀されない割合:鎌倉新書「第2回 樹木葬の消費者全国実態調査(2025年)」
- 埋葬方法別の費用相場:いいお墓「樹木葬の費用相場は63.7万円!値段の内訳と種類別の金額を紹介」